磯遊びの勧め
磯遊びの服装
沖縄の陽射しは強烈
5月には東京の8月と同等の紫外線量となる沖縄の陽射しは強烈で、海で水着になっているのは観光客だけとも言われ、沖縄県民は海で遊ぶ時も洋服を着たままが常識とされています。
また、海上に日陰はありません。そんな沖縄の海で長時間遊ぶ時は陽射と紫外線の対策が必要です。
帽子や長袖、サングラス、グローブなど、遊び方に合わせてご自身に必要なものを準備してください。我々ガイドは海に居ることは日常の事なので意外と無頓着ですが、帽子と履物は磯歩きには重要なアイテムだと考えています。
荷物は少なめに
海で遊ぶ時は荷物が少ない方が遊び易いです。両手を空けることも万が一の転倒などから身を守るためにも重要です。
帽子
熱中症防止の観点からUVカット機能や日陰を作ることよりも、頭頂部が熱くならない遮熱、熱が籠らない(風通しが良い)、紐付きで飛ばない事が需要です。頭頂部がペラペラの薄い生地の帽子では直射日光の熱を防ぐのは難しく、熱中症対策にならない製品を多く見かけます
求められる帽子の機能
選び方は日光や熱(遮熱)と通気性に対して明確な機能が表示されている製品、または、昔ながらの麦わら帽子、沖縄では伝統的なクバ笠が機能性が高いと感じます。
帽子の種類
様々な形の帽子がありますが、つばが1周していて、紐があり、風が強い時はつばを畳めるサファリハットが使いやすくお勧め。
くば笠の紹介
くば笠とは昔から沖縄で使われている作業用の笠で、竹笠の様な形状で、くば(ビロウ:ヤシ科)の葉から作られています。海用と農作業用があり風の影響を少なくしツバが小さなものが海用です。
くば笠の難点は折りたためない事ですが、スーツケースに余裕があるなら、沖縄土産として壁に飾ったり、ランプシェードにしたりと帰ってからもアイデア次第で良い思い出が残ると思います。
上着
海辺の日焼け対策として人気があるのはラッシュガードで、Tシャツタイプやパーカータイプなど様々な製品があります。UVカット効果は高いのですが、磯遊びの様に水に入らない時間が長いと熱が籠り快適とは言えません。
UVカット機能は落ちますが、薄手のパーカーや長袖Tシャツの方が快適だったりします。日焼けをどの程度許容するのかでご選択ください。
パンツ
水を吸わない、水に入っても重くならない素材で、どの程度の日焼け対策を望むかで肌の露出量を考えた丈で選択。
水着でも良いのですが短パンや7分丈パンツなどお好みで、水に入る場合は透けないように濃い色が良いと思います。
履物
服装で最も多くの質問を受けるのが履物です。ビーチサンダル、マリンシューズ、ダイビングブーツ、スポーツサンダル、クロックスと海用の履物は様々ですが、靴底が厚く、滑りにくい、足を保護してくれる条件が重要です。お子さんの場合はビーチサンダルは水の中を歩くと脱げてしまいますが、マリンシューズは砂が入ると痛がりますので、クロックスタイプだと色々対応しやすいです。
マリンシューズの多くは靴底が薄く磯歩きには向かない製品が多いです。お勧めは3つの条件を満たしてくれるスポーツサンダルが良いと思います。靴底がゴムでグリップ力と耐久性がある製品がお勧めです。クロックスは底が擦り減っていると、とても滑りやすいので注意してください。クロックスでも一部にゴム底を使用した製品もあります。
滑ることに不安な人はダインビング用や釣り用の底がフエルトのブーツが滑りにくくお勧めです。
サングラス
強い紫外線から目を保護するサングラスはUV機能とフィット感で選びます。目で感じる紫外線量に体が反応してメラミン色素を作り出すことでも日焼けします。万全な日焼け対策を望むのであれば必需品です。
日焼け止め
日焼け止めも様々ですが、オーガニックで肌にも自然にも優しいSPF50+の製品や、飲む日焼け止めなどもあります。
ペットボトルホルダー
洋服やバックなどに収納しにくいペットボトルはホルダーがあると便利です。カラビナ付きなら、ズボンのベルト通しやバックの紐など、好きな場所からぶら下げられて便利です。夏のツアーでは凍ったボトルでも30分ほどで水になり、45分もするとお湯になっていますので、冷たいものを飲みたい人は保冷機能のあるボトルホルダーがお勧めです。
スマフォ防水ケース
スマフォをカメラとして使用される為、透明な袋状になったスマフォの防水ケースをお持ちになる方がいらっしゃいますが、拝見していると使いにくそうです。
ガイドも使用していてお勧めなのはハードタイプのスマフォ防水ケース。耐衝撃機能もあり、日頃から付けっぱなしですが、半年程度は使用に耐えています。ケースを付けるとストラップも取り付けられるので、ロングタイプのストラップで首からぶら下げて使用しています。
グローブ
沖縄の海岸で見られる岩はサンゴの化石で、鋭利な面が多く掴むと指を怪我をする場合があります。軍手でも良いのですが、グローブがあると手を怪我するリスクが減ります。また濡れても脱着しやすさなどを考えると海用が使いやすいです。
フェイスタオル
首に巻けば暑さ対策と首の日焼け防止、頭にかぶってからキャップをすると暑さ対策にもなります。頭に巻いたりするには海上では風がある為、長めのフェイスタオルが使いやすいです。バスタオルは大きすぎて邪魔になります。
防水バック
荷物は少なめにと言われても、子供がいたら荷物増えるでしょ!とお困りの場合。防水バックもリーズナブルなものから様々なタイプが有ります。両手を空けることがアウトドアの基本なので、荷物の量(入れるもの)と出し入れの頻度などで使いやすいものを選ぶと良いと思います。